簡単きまぐれ 読書感想文 1

初めての投稿です。

 

 

【天国までの49日間】桜井千姫さん

 

死、いじめ、学校、家族、友達について考えさせられる作品。

いじめが原因で主人公の自殺から始まる物語。

霊感の強い同級生と過ごす死後の生活。

その生活の中で触れる人の温かさと醜さ、そして様々な気持ち。

変わっていく主人公の心。

 

現代社会においてもいじめは教育機関である学校でなくならない。それは、成長途中の子供たちにとっては仕方のないことなんかもしれない。いじめる側の生活環境が原因と決めつけたり、「あいつは人の心を持っていない」と責める。いじめられる側には、いじめられる原因があったのじゃないかと問う。本当にそうなのか、子供たちにもっと寄り添っていくべきではないか。いじめはそんな簡単なことではない。両者ともに人間であり、様々な思いを抱えて生きている。それを改めて考えさせられた。

主人公の心の変化、友人と家族の思い。読み進めるたびに心振るわされる物語でした。

 

教員志望の方や、子供と接する機会の多い方にお勧めしたい一冊です。